福島からスタートした聖火は、栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、三重、和歌山を経て、奈良に渡った。
奈良と言えば、710年に平城京が遷都されたいにしへの都。
奈良時代は、天平文化等、今でも残る世界に誇る仏教美術が生まれた時代でもある。
その中でも、東大寺の大仏は、今日、奈良の主要な観光地として世界中から人々が訪れるが、大仏建造の背景には、大地震や飢饉、そして疫病があった。
聖武天皇は、疫病等の厄から国民を守るために祈り、その一つの方法として大仏が創建された。今も昔も、同じ思い。1300年以上前のいにしへの奈良の都に思いを馳せながら、その同じ場所に、今日、聖火が届いたことには大きな意味を見出す。
いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重に匂いぬるかな(伊勢大輔)
東京で満開の八重桜を愛でつつ、ふっと上記の短歌が浮かぶ。
かつて修学旅行で訪れた奈良。吉野山の月明り、後醍醐天皇のゆかりの地、
文化功労者、犬養孝先生のお話を伺いながら歩いた明日香村、世界最古の木造建築で聖徳太子ゆかりの法隆寺、鑑真の唐招提寺、薬師寺の塔、興福寺、猿沢池の亀、若草山の鹿たち、
そして、東大寺大仏殿、正倉院、二月堂、三月堂…。
1300年前の大和の地を歩き、その当時の文化をそのまま感じることができる幸せを、改めてかみしめている。時のつながりに感謝しつつ、今日も祈る。
「ふるさとのことを知ってもらえ 奈良県1日目 東京2020オリンピック聖火リレーデイリーレポート (tokyo2020.org)
「仲さん、今から行ってきます」 奈良県2日目 東京2020オリンピック聖火リレーデイリーレポート (tokyo2020.org)
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