3月25日に福島からスタートした聖火は、栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、三重、和歌山、奈良、大阪から四国の徳島、香川、高知、愛媛とまわり、九州の大分、宮崎、鹿児島から沖縄まで南下をした後、再び九州に戻り、熊本、長崎、佐賀、福岡を通って、本州の山口、島根、広島、岡山、鳥取、兵庫、京都、滋賀を経て、北陸の福井、石川、富山から、新潟、山形、秋田、青森を通過し、北海道まで北上した後、東日本大震災の被災地、岩手、宮城を周り、そして静岡から山梨、神奈川へと引き継がれた。
東京でじわじわとコロナの感染が拡大する中で、神奈川では、公道リレーを取りやめ、3日共、聖火の点火セレモニーが開催された。その模様は以下でご覧頂ける(ただし、7月1日現在、3日目のレポートは未掲載)。参加者は、皆笑顔で、トーチからトーチへとギリシアから日本に届き、日本全国を回ってきた聖火を繋いだ。「聖なる火」、この困難な時だからこそ、祈りとともに、夜に静かに灯される火が神聖で、神秘的でさえある。
障がい者スポーツ支援のドクターランナー「練習続けるアスリートに深く敬意」 神奈川県 東京2020オリンピック聖火リレー開催レポート (olympics.com)
眼科医の先生が、インタビューで述べている。コロナで聖火セレモニー参加も迷ったが、何か自分が希望を届けられればと思ったそうだ。コロナ患者の治療にあたる同僚もいる、目が見ななくなった患者さんもいる、そういう中で、皆が幸せになるにはどうしたら良いか考えていると言う。
筆者は、昨夏、コロナ第二波の最中、東京のみが感染拡大のためにGo To Travelから除外された時、ある都内の総合病院に勤める眼科医の先生が述べた言葉を思い出した。
「地方から東京に治療に来られる患者さんから、東京は大丈夫ですかと聞かれるが、自分は毎日、この東京の病院に通って治療をしている。大丈夫も何も、自分が出来ること、すべきことをするしかない。」
医療従事者が向き合うのは、コロナ患者ばかりではない。難病を抱える患者さんの手術をしたり、治療をしたりするのも、それぞれ大変である。感染対策をしながらなので、より気を遣って対処しなければならない。その歩みを止めるわけにもいかない。
アスリート達も同様だろう。東京五輪があってもなくても、とにかく自分の能力、記録を更新するために、日々努力する。オリンピック・パラリンピックは1つの目標である。
だからこそ、政府のコロナ対策が問われるし、一人ひとりが注意して生活することも求められる。
神奈川の横浜は開港162周年を迎えると言う。海外と繋がる港は、海の玄関口である。
昔から、海外から私達の生活の必需品が届くのも港であり、昨年のタイヤモンド・プリンセス号のように、疫病が入ってくるのも港である。その重要な場所で、いかに良いものを国内に入れ、悪いものを入れないようにするか、的確に判断し実行することが、今こそ求められている。
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