3月25日に福島からスタートした聖火は、栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、三重、和歌山、奈良、大阪から四国の徳島、香川、高知、愛媛とまわり、九州の大分、宮崎、鹿児島から沖縄まで南下をした後、再び九州に戻り、熊本、長崎、佐賀、福岡を通って、本州の山口、島根、広島、岡山、鳥取、兵庫、京都、滋賀を経て、北陸の福井、石川、富山から、新潟、山形、秋田、青森を通過し、北海道まで北上した後、東日本大震災の被災地、岩手、そして宮城を周り静岡に引き継がれた。
静岡に聖火が届いた6月23日は「オリンピック・デー」。
世界中で日本の象徴として有名な、日本一高く美しく神秘的な富士山のある静岡(海外では、「ふじさん」を「ふじやま」と呼ぶことが多い)。筆者は、1985年、「東南アジア青年の船」(日本政府主催)に参加して、約2か月間のASEAN6か国訪問の後、船で帰国する際、駿河湾に入り、真正面に雪の少しかかった富士山を前にした時、大きな感動を覚えた。何と美しい日本だろうか。帰ってきて、とてもほっとした感覚もあった。
静岡県の聖火リレーは、3日間に及んだ。静岡が自転車競技の場となることも考慮してのことだろう。下記リンクで聖火リレーの様子はご覧頂ける。
ブラジルから来日 歌とスポーツで壁乗り越えたアーティスト「育ててくれたまちに感謝」 静岡県1日目 東京2020オリンピック聖火リレーデイリーレポート (olympics.com)
コロナ患者と向き合う薬剤師「卓球のイメージ変えた日本代表に感謝」 静岡県2日目 東京2020オリンピック聖火リレーデイリーレポート (olympics.com)
東京から移住した温泉旅館の若旦那「伊豆が地元になったことをかみ締めた」 静岡県3日目 東京2020オリンピック聖火リレーデイリーレポート (olympics.com)
宮城でも、静岡でも、他の地域でも、聖火リレーや聖火セレモニーの時に、太鼓の演奏がなされていた。太鼓は、日本のお祭りに欠かせない。日本文化の一部と言ってもいいだろう。小太鼓、大太鼓、鼓等、それぞれ味わいがある。太鼓を叩くのは、古来から、神との交信と言われたそうだ。日本のお祭りは、秋の収穫への感謝の意味もあり、新嘗祭と言うように、最初に収穫されたお米、穀物等は神に捧げてから、その後に私達は頂く。
「聖火」が「聖なる火」であると同時に、太鼓の音も「聖なる音」なのかもしれない。
コロナ禍での東京五輪の開催が近づいている。誰しも不安の中で、祈りながら、アスリート達の競い合いを見守りたいと思う。
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