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2021年5月23日日曜日

聖火、日本をつなぐ(鳥取)5月21日~22日

  福島からスタートした聖火は、栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、三重、和歌山、奈良、大阪から四国の徳島、香川、高知、愛媛とまわり、九州の大分、宮崎、鹿児島から沖縄まで南下をした後、再び九州に戻り、熊本、長崎、佐賀、福岡を通って、本州の山口、島根、広島、岡山を経て、鳥取に引き継がれた。

 日本各地が梅雨入りしているが、聖火が届いた鳥取県は、聖火リレーの行われた2日とも晴天に見舞われた。日本海の美しい海や港の風景、大山を背景にした緑の景色、日本の民家が並ぶ街並み等、聖火をつなぐ背景も心穏やかにする。

 聖火は、今日、人から人へと繋がれるばかりでなく、日本のオリンピックや希望の歴史もつないで行く。2000年のシドニー五輪にトライアスロンで出場した米子市の小原工さんは、自分の経験を生かして、地元の子供たちに未来への希望を教えている。詳細は下記リンクでお読み頂ける。リンク内の動画では、境港駅の駅長さんや脳梗塞からリハビリを続け元気を回復した方の声も聞くことが出来る。

 地元で育成続けるトライアスロン元日本代表「オリンピックで走った場面が思い浮かんだ」 鳥取県1日目 東京2020オリンピック聖火リレーデイリーレポート (olympics.com)

 下記リンクで紹介された佐々木哲也さんは、希望と夢と勇気のみならず、聖火は「笑顔」をつなぐものだということも教えてくれた。本当に、聖火ランナーの皆さんの笑顔は、どれも美しく、感動を与えるものである。笑顔は、人を幸せにする。

知的障がい者サッカー普及に熱意「自分も相手も大切にできる社会に」 鳥取県2日目 東京2020オリンピック聖火リレーデイリーレポート (olympics.com)


 鳥取で聖火リレーが行われた日、そのすぐ近くの保育園では、毎月のお誕生日会が行われていた。日本でも海外でも、お誕生日といえば、バースデー・ケーキの蝋燭に火をともして、お誕生日を迎えた人が、周囲の人にバースデー・ソングでお祝いされた後、心で願い事を唱え、蝋燭の火を消す。それと共に、部屋の光が付けられ、新たな1年を歩み始める。

 聖火も、ともされながら、人々の様々な願い、望み、思い等を運び続けている。


 筆者は、5年ほど前に鳥取を訪れた。寒い2月で、鳥取砂丘は大嵐、傘をさして歩くことも出来ずに、砂まみれを避け退散。市内は、呉服屋さんが並ぶ商店街があったが、人は閑散としていた。当時、「カフェ砂場がスタバ(スターバックス)か」との議論が全国ニュースでも報道される程だったので、駅を挟んで両方を視察。ちょうどバレンタイン・デーの週末だった。スタバには大学生らしい人達が集っていた。スナバはお休みだった。駅は新しくなって、お洒落なお店も開店間近だったが、もっと鳥取の特徴を生かしたお店や町の活性化が必要な気がした。

 時間が限られ、市内では国定重要文化財の仁風閣・宝扇庵と日帰り温泉、海鮮市場くらいしか行かれなかったが、カニあり鳥取牛あり、美味しいものには事欠かない鳥取である。

 古事記の「因幡の白兎」で有名な白兎海岸も鳥取県にある。日本人が皆知っている神話の故郷、いつか訪れてみたい。お土産には、白兎のお菓子を求めた。そしてバレンタイン用に珍しい梨のチョコレート。結構、評判だった。

 鳥取で見つけた白兎、昨年は島根の出雲大社付近でも沢山見かけた。それから、山口県で宿泊したホテルには、「因幡の白兎」のお話が載っている『古事記』の本が置いてあった。日本や日本人の原点、こんな所で感じとることが出来る。

 そういえば、日本人(私の祖父も)が大好きな歌「ふるさと」は、♪ウサギ追いし♪で始まる。



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