3月25日に福島を出発した聖火は、全国をくまなく滞りなく、予定通りの日程で回り、最終目的地の東京に、7月9日に無事、到着した。
これで、日本全国がつながった。一人ひとりの思いが皆の思いとなり、日本の空気、日本の風景、日本人の心を運んでくれた。
これから7月23日までの15日間、聖火は広い東京都内を駆け巡る。コロナ禍で公道でのリレーは全て中止となったが、それでも人々は、希望の火をつないで行く。
最近は、コロナ・コロナで、東京オリンピックは中止か、開催なら無観客か等が大手メディアの関心事項になっているが、ふと、以下の聖火リレーに関する動画を見つけた。
まずはご覧頂きたい。
東京2020オリンピック聖火リレー特別映像 「想いをのせて、ともに走ろう。」 (olympics.com)
「いのち」って何だろう。コロナで怖いのは、いのちが危険に晒されること。たとえ感染しても命に別状なければ誰も怖がらない。
では、10年前に日本に起こったことは何だろう。津波で一瞬にして最愛の家族を亡くし、仕事や住む家まで亡くした方々。そして、いまだに行方不明の方々。
コロナで苦しみ、死に目に家族と手を取り合えないのも悲しい。
同様に、あっと言う間に津波に呑まれ、行方不明のままの家族がいるのもやりきれない。
何も語ることも、苦しむ姿も見せないまま、この世から、人々の前から去ってしまった。
やるせない気持ち、どこに持っていくこともできない。
「東京オリンピック・パラリンピック」の理念?意義?何のため?
止めたら、無観客なら、何かいいことあるのだろうか。
コロナ対策なら、もっとやるべきこと、あるはずでしょう。
日本をつないでくれた聖火、それを運んでくれた一人ひとり、見守った一人ひとり、「聖なる火」とともに祈りたい。
Hope lights our way. (希望が道を照らす)
あの笑顔で去ったあの子のために、
色々な思い出を残してくれたこの人のために、
感謝を込めて、鎮魂の祈りを捧げたい。
もうすぐ、東京には、新盆がやってくる。
0 件のコメント:
コメントを投稿