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2020年12月25日金曜日

コロナ禍のクリスマスに

  中國の武漢発の新型コロナウィルス(Covid-19、以下コロナ)の発生から1年以上が経った。

 感染者急増による医療体制の逼迫、都市封鎖による経済への打撃、社会構造の変化、自由
や人との交流の制限等、様々な問題やひずみが起きている。

 そして、今日、クリスマスの日も、世界各地でコロナとの戦いは続いている。

 (参考)

都内の最新感染動向 | 東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト (tokyo.lg.jp)

新型コロナウイルス 感染者数やNHK最新ニュース|NHK特設サイト

米国 コロナ死者数が2次大戦の戦没米軍人数を超える - Sputnik 日本 (sputniknews.com)

新型コロナ: 欧州、感染再拡大で医療逼迫 忍び寄る「命の選別」: 日本経済新聞 (nikkei.com)

 『日本を襲ったスペイン・心ンフルエンザ~人類とウィルスの第一次世界戦争~』の著者、速水融先生の言葉を借りれば、現在、私達は「人類とウィルスの第二次世界戦争」を戦っているのだと思う。

(参考:日本を襲ったスペイン・インフルエンザ――人類とウイルスの第一次世界戦争 )(fujiwara-shoten-store.jp)

 この戦争を打ち克つには、人類が団結して行動しなければならない。一人ひとりの行動が全体を左右するし、一国の行動が世界を左右する。

 One for All for Without Corona.

 この戦いの中で、With Coronaはあり得ない。それは、コロナとの戦いに屈服したことになる。人と人が握手も出来ない、抱き合うことも出来ない、そんな社会で良いはずがない。

 クリスマスは家族が集い、平和や健康に感謝し、恵まれない人々に心を寄せる、そんな静かな聖夜である。

 暗い夜を照らすキャンドルは希望の光であり、ご馳走は明日へのエネルギーである。

緑のリースは永遠の命を、そして赤は愛や太陽を表す。

 穏かに、力強く、Be gentle, but Be strong, 

 まだ続く戦いに備えよう。

 「賢者は歴史に学ぶ」と言うが、1918年~1920年のスペイン・インフルエンザでは、4500万人が(世界人口約18億人)亡くなったと言われる。3年間に第1波~第3波までの大きな波があり、日本では、第2波で感染力の拡大(死者最多)、第3波で猛毒化(致死率の上昇)があった。RNAの遺伝子を持つウィルスは変異しやすいから扱いにくいとも既に言われていた(前出、速水著参照)。

 100年前と今日を比べ、技術革新のプラスとマイナスが表れている。感染症の治療法の蓄積やワクチンの開発等が早期に進んでいる点はプラスなのかもしれない。他方、交通網の発達や自由化による人のグローバル化は、ウィルスまでもあっという間にグローバル化してしまい、一部で感染が収束に向かっても、また他からもたらされたら再発、気を抜けない。モノ・カネのグローバル化も100年前とは比べ物にならない。相互依存の深化は、win-win関係ももたらすが、共倒れや世界恐慌もあり得る。

 だから、

 コロナ収束のためにも、明日のために、今日は静かに夜を過ごそう。

 聖夜の祈りとともに。

 Merry but Peaceful Christmas...

   December 25, last Friday of 2020

  鈴木くにこ

 



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