令和元年の最初の節句が端午の節句となった。
前日の一般参賀の
今上陛下のおことばの力強さと快い響き……。
それがこの良き端午の節句と結びついているような気さえした。
鎌倉時代から伝わるこの日本の行事が、今日そのまま引き継がれているのは、素晴らしことだと思う。端午の節句の起源は中国にあるが、柏餅を頂く習慣は、日本独自に発展したと言う。それも、武家社会で、柏の木は、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、子孫繁栄で縁起が良いということで始まったそうだ。いずれにしても美食の国、日本。「花より団子」か「花も団子も」か、食いしん坊の多い国。こし餡、粒あん、味噌、と色々と柏餅を楽しんで頂きたい。
BGMは、♪
やねよりたかい こいのぼり
おおきいまごいは おとうさん
ちいさいひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる ♬
ちいさいひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる ♬
作詞:近藤宮子
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都会では、マンションが立ち並び、こいのぼりを見る機会、飾る機会が少なくなってしまった。地方に行くと、大きな川の上や広い公園で、新緑にまぶしいように泳ぐ鯉たち。
「こどもたち」と、こどもがたくさん賑やかにいる姿が元氣一杯だが、
今の日本は?
子供の日に総務省が出した統計を見ると、何だか寂しくなる。
以下のサイトを参照してほしい。47都道府県のうち東京のみ「こども人口」が増えたが、それは東京の人口が増えたからにすぎず、こどもの割合は増えていない。こどもの割合は先進国でも最低? 鯉のぼりからそのうち「こどもたち」が少なくなってしまう?
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi1091.html#aI-1
ーーーーーーーーーーーーーー気分転換に、もう1つの「鯉のぼり」の歌を聴いてみよう。
♪ 甍(いらか)の波と 雲の波
重なる波の 中空(なかぞら)を
橘(たちばな)かおる 朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり
橘(たちばな)かおる 朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり
開ける広き 其の口に
舟をも呑(の)まん 様見えて
ゆたかに振(ふる)う 尾鰭(おひれ)には
物に動ぜぬ姿あり
舟をも呑(の)まん 様見えて
ゆたかに振(ふる)う 尾鰭(おひれ)には
物に動ぜぬ姿あり
百瀬(ももせ)の滝を 登りなば
忽(たちま)ち竜に なりぬべき
わが身に似よや 男子(おのこご)と
空に躍るや 鯉のぼり ♬
忽(たちま)ち竜に なりぬべき
わが身に似よや 男子(おのこご)と
空に躍るや 鯉のぼり ♬
作詞:不詳/作曲:弘田龍太郎-----------
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美しい日本の風景で始まる「甍の波」……。
一番しか知らなかったが、最後は、鯉が竜に変身?
実は、今時のCGっぽい、凄いお話。きっと、鯉のぼり、宇宙まで、月まで登って行くのだろうなあ……。楽しみである。少し元氣が出た。
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そして、もう1つ、食いしん坊には、ちまきが登場する歌を!
♬
柱のきずは おととしの
五月五日の 背くらべ
粽(ちまき)たべたべ 兄さんが
計ってくれた 背のたけ
五月五日の 背くらべ
粽(ちまき)たべたべ 兄さんが
計ってくれた 背のたけ
きのうくらべりゃ 何(なん)のこと
やっと羽織の 紐(ひも)のたけ
柱に凭(もた)れりゃ すぐ見える
遠いお山も 背くらべ
遠いお山も 背くらべ
雲の上まで 顔だして
てんでに背伸(せのび) していても
雪の帽子を ぬいでさえ
一はやっぱり 富士の山 ♬
作詞:海野厚
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これも一番しか歌ったことがなかった。この作詞者の海野厚さん、7人兄弟の長男で妹3人、弟3人いたそう。でも、結核で28歳で亡くなられている。
今は人生100歳時代。高齢化時代は悪いことではないが、元氣でありたい。
鎌倉時代の武家社会から始まった端午の節句。最後は、花菖蒲(アヤメ科)と葉菖蒲(ショウブ科)をお見せします。葉菖蒲は薬草の効果があるので菖蒲湯に入ると丈夫になるというのはその通りのようだ。もう1つ、「尚武」(しょうぶ)とは、武を重んじるという意味で、武士が好んだそうだ。
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