2019年(平成31年)4月24日(水)、平成の御代の最後の一週間となった。
大切な友人を誘って、上野の東京国立博物館に「両陛下と文化交流 日本美を伝える」を見に行った。
天皇陛下のご即位を飾った屏風絵、両陛下が海外にご紹介された作品、天皇陛下がお召しになったお着物、皇后陛下がお召しになったイブニング・ドレス等、1つ1つどれを拝見、観賞させて頂いても、はっとさせられる日本の美術品であると同時に、豪華な中にも品があり穏やかな色調、日本人としてほっと安心、穏やかな気持ちになった。
これらの品々は、単に日本美術の一級品であるというのみならず、そこには、
両陛下が歩まれていらした道程、歴史、伝統が息づいている。それを感じずにはいられなかった。
皇后陛下の養蚕の歴史も展示品から垣間見ることが出来た。
この展覧会は、「紡ぐプロジェクト」の第一番目だということだが、日本の美術や歴史を未来に紡いで行くというのは、とても素敵なことだと思う。
そういえば、昨年2018年(平成30年)9月、皇太子殿下が皇太子殿下として最後に外国訪問されたフランスで、殿下は、リヨンの織物博物館に行啓された。実は、筆者も同じ場所を同年11月に訪れている。日本語には、「歴史を織りなす」という言葉があるが、フランス語でも、'Tiseer les liens d'amitie'、すなわち「友情関係を織りなす」との表現がある。
皇室の養蚕文化とともに、日本が新たな御代を紡ぎ、世界とともに平和の歴史を織りなして行ければ良いと思う。
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