2021年4月29日木曜日

聖火、日本をつなぐ(高知)4月19日~20日

  福島、栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、三重、和歌山、奈良、大阪まで10都道府県、そして、聖火は四国に渡り、徳島、香川と来て、高知に入った。

 高知の空港が龍馬空港と呼ばれるように、さすが高知の聖火リレーは、龍馬像の前からスタートしたそうだ。筆者も一度、高知県を訪れた時に、坂本龍馬の足跡を辿りながら、龍馬像が立つ浜辺まで行った。こんな浜辺で龍馬はお姉さんと剣道の稽古をしたのだろうか…思いを馳せた。

 高知といえば、吉田茂の故郷、選挙区でもあった。吉田茂は、第二次世界大戦後、敗戦から日本を経済大国にまでしようと復興させた首相である。

 この文章を執筆している今日4月28日は、日本の主権回復の記念日でもある。1951年9月8日に米国サンフランシスコで平和条約が署名され、翌年1952年4月28日に、そのサンフランシスコ講和条約が発効し、日本は主権を回復し、すなわち連合国軍(GHQ,実質的に米国)の占領が解け、独立国家としての歩みを始めたのである。吉田茂は、サンフランシスコで平和条約に署名した同日、場所を移して日米安保条約にも署名している。たった一人で署名し、日本の平和に対する責任を背負ったのである。ただ、その条約は日本の土地を米軍に施設提供することは記されていても、米軍に対して日本を防衛する義務は課していながった。それを改正し、米軍に日本の防衛を義務づけたのが、1960年の岸信介首相の日米相互協力及び安全保障条約で、これが今日まで有効である。

 四国の四万十川には行ったことがないが、清流を見て、そこで取れる鰻を頂いてみたい。

また、かつて四万十檜で作られた日本製のベッドで寝たことがあるが、爽やかな檜の香りが眠りを誘った。

 私は眠るとよく夢を見るが、これは夢ではなく現実だった。

 高知からスポーツ分野で偉業を遂げた「偉人」が誕生した。

 それも、この聖火が高知に届く、ほんの数日前のことである。

 2021年4月13日、高知の明徳義塾高校のゴルフ部出身の

松山英樹が、日本人初、米国の最高峰のゴルフ・トーナメント「マスターズ」で優勝したのである。4月16日の日米首脳会談でも話題になったのか、会談後の記者会見において、米国のバイデン大統領は、松山英樹のマスターズ優勝を讃えた。

 この瞬間は、以下のサイトでご覧頂ける。多くの人々に感動を与えた。

 Every Shot From Hideki Matsuyama's Final Round | The Masters - YouTube

 

 高知で初日に聖火ランナーとして走った一人は、女性の地方競馬の騎手、濱尚美さんだった。ジョッキーの女性は、全国でも数少ない。その先駆的騎手の一人。体力もそうだが、男の世界で弱音を吐かない精神的強さも求められる。

 競馬の女性騎手と言えば、今年(2021年)3月にデビューした古川奈穂さんは、既に新潟競馬で優勝するという活躍ぶりだ。実は、筆者は彼女の小学生の頃を知っている。細くて小さくて、とにかく足が速い。誰も寄せ付けない速さだった。いつも運動会ではリレーの選手。2000年生まれで、今年成人式を迎えた古川騎手は、競泳の池江璃花子選手と同じ年。

 池江選手は白血病から奇跡的復活を遂げ、再びオリンピックへの切符を手にした。それも東京オリンピックは諦めていたのが、間に合った。古川選手も、注目される光の前には幾つも試練を乗り越えてきた。けがによる留年や落馬による故障等。それでも諦めなかった精神と行動が彼女たちを強くし、人々の眼、いや心をひき付ける。

 偶然、下記のサイトで紹介された聖火ランナーはお二人とも女性でスポーツで活躍中ないし活躍してきた方である。

「応援が何よりも力になた」 高知県1日目デイリーレポート 東京2020オリンピック聖火リレー (tokyo2020.org)

「頑張る日本代表を応援したい気持ちが強くなった」 高知県2日目デイリーレポート 東京2020オリンピック聖火リレー (tokyo2020.org)


 四国の中でも、太平洋に面した広い海岸線を有す高知は、名物のカツオのたたきに代表されるように、美味しい食べ物が豊富である。筆者はよく高知産のなすを購入し、お味噌汁からスパゲッティ等、色々に使用している。それから何と言っても大好物が土佐文旦。土佐という名前がついているだけでも、龍馬の時代を彷彿させる。

 そして、この紫と黄色のコンビネーションは、芸術的な自然の色合いである。

 


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