2021年5月27日木曜日

聖火、日本をつなぐ(京都)5月25日~26日

 福島からスタートした聖火は、栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、三重、和歌山、奈良、大阪から四国の徳島、香川、高知、愛媛とまわり、九州の大分、宮崎、鹿児島から沖縄まで南下をした後、再び九州に戻り、熊本、長崎、佐賀、福岡を通って、本州の山口、島根、広島、岡山、鳥取、兵庫を経て、京都に引き継がれた。

 京都は、筆者も大好きな所で、小学校の時から何度も数えきれないほど訪問している。海外の方々にも人気なので、友人を随分案内したこともある。寺社が多く、日本の伝統文化を味わえる場所がたくさんあると同時に、食文化も発達している。お抹茶は、今やMatchaとして国際語になり、お茶として頂くのみならず、様々な食品に加工され、海外でも親しまれている。

 京都の風景も美しい。今回、コロナで公道での聖火リレーとならず残念だったが、それでも、京都は二日とも晴れた模様で、ランナーの方々は、聖火とともに、笑顔もつないでくださった。その模様、下記サイト(動画あり)でご覧頂けます。

グルメタクシー運転手「京都の飲食業と二人三脚で頑張りたい」 京都府 東京2020オリンピック聖火リレー開催レポート (olympics.com)

 上記サイトで紹介された聖火ランナーの岩間孝志さん、フランス在住の際に、1992年アルベルヴィル冬季大会にちょうど当たったと言う。偶然、筆者も、当時、パリに住んでいて、テレビで毎日のように五輪を観ていた記憶がある。

 京都は、日本の伝統文化の原点がある所と述べたが、拙著『オリンピックと日本人の心』(内外出版社)では、第7章で「日本文化とオリンピック」について記述した。茶道、華道、武士道等々、オリンピックの理念とも通じるところがある。

 華道「池の坊」が平和を祈って花を生けることから始まったこと。茶道では、献茶の儀式が、東日本大震災の津波の被災地で、海を前に行われたこと。今、日本を縦断している聖火リレーも、「聖なる火」をつないで、様々な祈りが捧げられているのだと思う。その一つが、コロナ収束でもあるのだろう。

 京都の夏の風物詩である「祇園祭」は、その始まりは、疫病収束祈願だった。何百年も前から引き継がれた日本人の心、今も残る。そんな京都での聖火リレーだった。

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