2021年5月2日日曜日

聖火、日本をつなぐ(宮崎)4月25日~26日

  福島から栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、三重、和歌山、奈良、大阪まで本州を南下し、徳島、香川、高知、愛媛と四国を渡った聖火は、九州の大分の後、宮崎に渡った。

 筆者は宮崎に行ったことがないが、特別な思い入れはある。

 というのは、拙著『オリンピックと日本人の心』の表紙の絵を描いて下さったイラストレーターの宮本知子さん(大分県出身でフランス在住)が、裏表紙の絵とした描いたしめ縄のもととなったのが、宮崎県の高千穂神社のしめ縄だったからだ。

 筆者が、知子さんに、「しめ縄という日本人の精神で、五輪の輪を描けないか」と提案したところ、知子さんは、日本全国のしめ縄を見ながら、高千穂神社のものをモチーフに選んだそうだ(詳細は、鈴木くにこ著『オリンピックと日本人の心』(内外出版社)あとがきをご参照下さい)。

 宮崎県内を走る聖火ランナーの皆さんを下記のサイトで拝見していて、ジーンと来て涙さえ出ているものがある。
 癌を患いその日まで生きていられるか分からなかった人、障害を持ちながら家族等に支えられて走る姿、一人ひとりがいのちを抱えて、一歩一歩前進して、感謝や希望や勇気や思いやりの気持ちをつなぐ、すなわち次の人に託すのである。

 私達の人生、いのちそのものを体現して下さっている気がした。ご先祖様から頂いた、この命を精一杯生きて、そして次世代につなぐ。たた自分だけ走れば良いのではなく、前の人達から受け継ぎ、そして後の人達に受け継ぐ…。そういう営みが、生命体のあらゆる所でおこなわれているのだろう。

「この希望を大変な中でもつないでいこうと思った」 宮崎県1日目 東京2020オリンピック聖火リレーデイリーレポート (olympics.com)

 心臓手術を受けられたお父さん。家族や子供の支えがあって元気に回復して生きている。そんな経験を、筆者も見て来た。死の淵にまで行ったお父さんの支えとなったのは、子供たちの存在。子供たちの顔を見て、リハビリに励み、回復が進んだ。親の潜在意識に子供があり、子供も親を慕い愛している。

5人の子のパパ、心臓手術を乗り越え快走 宮崎県2日目 東京2020オリンピック聖火リレーデイリーレポート (olympics.com)


 宮崎県には、元気で日本を思い社員を思う経営者の知人もいる。まだお目にかかった事がないが、いつか宮崎を訪問し、そのお店に伺いたいと思っている。

 あとは、かつて宮崎を訪問した人から聞いた生目神社にも行ってみたい。



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