2019年12月6日金曜日

禅とは?「庭前柏樹子」

 

令和元年(2019年)12月5日、早朝座禅会に参加した。

 お釈迦様が12月の8日間、菩提樹の下で坐禅をして悟りを開いたことから、「臘八摂心(ろうはつせっしん)」という座禅会があり、その1日を体験した。

 40分の坐禅の最中、耳にしたのが「庭前柏樹子(ていぜんのはくじゅし)」のお話。


庭に生える1本の大木、樫木でも、杉でも松でも良い。大全として、枝葉を伸ばし、根を深く張る。ただそこにあるだけで、人々が憩いを求めて集い、戯れる。そんな大木の1本になって、ただひたする座る。

 そんな気持ちで坐禅を組んでいたが、入門者の私はすぐ見破られてしまった。僧侶の方が静かに私に寄って来られ、坐禅の仕方を教えて下さった。要点は3つ。

(1)姿勢を整える(足を組んでも正座でも良い)。

(2)呼吸を整える(10秒吐いて5秒吸う。それを4回繰り返して1分)。

(3)心を整える(45度下を見つめ何も音を聞かない。出来なければ目を瞑り川を想像しながら、そこに木の葉が1枚流れて行く上に雑念を置いて行く。自然と雑念は流れて行くので力は要らない)。→「これが一番難しいですね。」と言われる。

 

何だか、私の心の汚れが分かってしまったようで恥ずかしかった。でも、初めての「臘八摂心」の後、心身ともに清々しかった。

 ゴマと梅干の御粥をご馳走になり、その足で、皇居に向かった。

 日本の五穀豊穣を願い、お祈りし、

天皇陛下が神様とともにお供え物を召し上がった大嘗祭が執り行われた大嘗宮。

 青空の下、その神聖なる建物を拝観し、日本の豊かな恵みにただ感謝した。

令和元年師走 鈴木くにこ

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