2019年4月30日火曜日

平成に感謝し、令和を迎える

本日、平成31年(2019年)4月30日、皇居にて、
今上陛下の「退位の礼正殿の儀」が行われました。
その模様は、以下の官邸HPの動画でご覧になれます。
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天皇陛下の最後のお言葉は、宮内庁HPから以下の通り引用致します。
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退位礼正殿の儀の天皇陛下のおことば(平成31年4月30日) 


今日こんにちをもち,天皇としての務めを終えることになりました。
ただ今,国民を代表して,安倍内閣総理大臣の述べられた言葉に,深く謝意を表します。
即位から30年,これまでの天皇としての務めを,国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは,幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ,支えてくれた国民に,心から感謝します。
明日あすから始まる新しい令和の時代が,平和で実り多くあることを,皇后と共に心から願い,ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。
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日本国民の一人として、
「天皇陛下、万歳」と申し上げ、
上皇・上皇后両陛下となられても、末永く国民と共にあられますことをお祈りしております。
皇室の益々の繁栄を祈念申し上げます。

平成29年(2017年)12月23日の天皇誕生日の祝日に、和歌を詠みました。

幾とせを 重ねて寿ぐ 
  大君の
 國への思ひ 民とありけり

Farewell to 平成、Welcome 令和

有難うございました。

鈴木くにこ

* 下記は昨日、平成最後の「昭和の日」(昭和天皇のお誕生日)に放送されたものです。「平成の御代を紡いでいらした両陛下の国際交流」というタイトルでお話させて頂きました。




2019年4月25日木曜日

宇宙と藤、そして譲位へ(平成最後の木曜日)

 2019年4月25日、平成最後の木曜日を迎えた。雨模様が晴れて蒸し暑くなった。
 お昼間、11年間一緒に仕事をしてきた同僚の門出を見送ることになった。太平洋を渡って米国に赴く。嬉しく喜ばしい出発のお祝いだが、何となく取り残されたような寂しさがある。でも、きっと一番喜んでいるのは、今は亡き元上司だろう。天から見守っている笑顔が想像できた。
 そんな彼との最後の会合で、宇宙のことを考えた。最近ブラックホールが人類史上初めて撮影されて話題になったが、天文学者によれば、ブラックホールは宇宙に1つではなく、たくさんあると考えられているそうだ。それはそうだろう。宇宙は果てしなく広い。そんな中の1つの惑星、地球に住む、小さな人間が考えること、知り得ることは、ほんの僅か、塵のようなもの。それにしても、GPS等々、今の人間社会は、宇宙技術に頼らざるをえない社会となっていて、覇権を狙う競争も激しくなっているようだ。やれやれ。
 お清めの気持ちで、官幣神社の1つである山王日枝神社に参拝に行った。藤棚が満開で素晴らしかった。藤棚の合間から、そっと空と宇宙を眺めてみた。
 山王日枝神社のご祭神は、お猿さん。「魔が去る」とか「勝る」とか、さるにかけて縁起を担ぐ。宇宙でも、魔が去って平和協力が勝ると良いな、と願掛けしてみた。
 日枝神社を後にしながら、門を見上げると、「日枝神社」と書かれた額の真下の菊の御紋がきらきらと輝いて見えた。
 美しい藤の花から、昨日拝見した「両陛下と文化交流」展の作品をイメージした。そうして歩いていると、ふっと気付いた。道路の両脇に掲げられた日の丸。日本の国旗が、皇居半蔵門に向かう通りに、既にはためいていた。ご譲位の準備が整いつつある。そんなお祝いムードをお天道様が教えてくれた。





「両陛下と文化交流」(平成最後の水曜日)

 2019年(平成31年)4月24日(水)、平成の御代の最後の一週間となった。
 大切な友人を誘って、上野の東京国立博物館に「両陛下と文化交流 日本美を伝える」を見に行った。
 天皇陛下のご即位を飾った屏風絵、両陛下が海外にご紹介された作品、天皇陛下がお召しになったお着物、皇后陛下がお召しになったイブニング・ドレス等、1つ1つどれを拝見、観賞させて頂いても、はっとさせられる日本の美術品であると同時に、豪華な中にも品があり穏やかな色調、日本人としてほっと安心、穏やかな気持ちになった。
 これらの品々は、単に日本美術の一級品であるというのみならず、そこには、
両陛下が歩まれていらした道程、歴史、伝統が息づいている。それを感じずにはいられなかった。
 皇后陛下の養蚕の歴史も展示品から垣間見ることが出来た。
 この展覧会は、「紡ぐプロジェクト」の第一番目だということだが、日本の美術や歴史を未来に紡いで行くというのは、とても素敵なことだと思う。
 そういえば、昨年2018年(平成30年)9月、皇太子殿下が皇太子殿下として最後に外国訪問されたフランスで、殿下は、リヨンの織物博物館に行啓された。実は、筆者も同じ場所を同年11月に訪れている。日本語には、「歴史を織りなす」という言葉があるが、フランス語でも、'Tiseer les liens d'amitie'、すなわち「友情関係を織りなす」との表現がある。
 皇室の養蚕文化とともに、日本が新たな御代を紡ぎ、世界とともに平和の歴史を織りなして行ければ良いと思う。
 充実した気持ちの良い平成最後の水曜日。感謝、感謝......。




2019年4月17日水曜日

Notre Dame de Paris forever (for this Easter weekend)

 This morning of April 16 in Japan time (at night of April 15 in Paris), my daughter came up to me and said, 'Mom, Notre Dame is burning!'. I was astonished to hear that and got up suddenly.
 This news happening in Paris, far away from Tokyo, seemed something very close to us.
 Actually, I and my daughter,, we visited Notre Dame last month, listening to a messe and we even went up to the top of the Bell Tower, despite a heavy wind.
 I felt very shocked and sad to see the Notre Dame in fire. Notre Dame has 850 years of history and it exists with people living there, with all the joys and sorrows......
 With good will of many people from all over the world, Notre Dame will be reborn. The bells of Notre Dame will ring solennel forever...... My thoughts and prays go to Notre Dame for this weekend Easter. 
 Here are some beautiful pictures I had taken in March 2019 in Paris.












God Bless you, God bless Notre Dame.

2019年4月9日火曜日

Japanese Cherry Blossoms 2019~Farewell to Heisei, Welcome Reiwa~

On April 1, 2019, the Japanese government officially announced the name of the next Emperor's Era in Japan, which will start from May 1, 2019. It is 'Reiwa'.
So, these are the last cherry blossoms that we can appreciate during the Era of Heisei, during the period of the Emperor Akihito of Japan.

Kyoto[April 2-3, 2019]

画像に含まれている可能性があるもの:木、植物、夜、屋外、自然

















Tokyo (April 7, 2019)
near Imperial Palace,


















Tokyo (April 5, 2019)
near Kamegaoka-Hachimangu Shrine in Ichigaya
























2019年4月7日日曜日

Xi 's Visit to Europe (Italy, Monaco, France)

From March 21 to 26 in 2019, President of the Chinese Communist Party, Mr. Xi Jinping visited Italy, Monaco and France. It was the first time that the President of PRC (People's Republic of China) travelled to Monaco, a small but very rich country in Europe. It was also very rare and special that during Xi's State Visit to France, Chancellor Angela Merkel of Germany and President Jean-Claude Juncker of the European Commission came to Paris to join President Emanuel Macron of France and President Xi.

 In Italy, President Xi succeeded in signing an agreement on a Chinese grand project 'Belt and Road Initiative' (BRI) with Italian Prime Minister Giuseppe Conte. China has got an important access to 2 Italian ports ; one is Genova in the west and another is Trieste in the east. China will invest in the infrastructure of Genova and it will build train facilities around Trieste.
 Among European countries, already 20 countries (Austria, Portugal, Greece, Poland, Hungary, Czech, Slovakia, Bulgaria, Romania, Croatia, Slovenia, Serbia, Bosnia-Herzegovina, Lithuania, Latvia, Estonia, Malta, North Macedonia, Albania and Montenegro) signed the BRI agreement with China.  China's strategic to enter Europe is to start with small countries or countries which have economic problems. However, Italy was the first G7 country which signed the BRI agreement. How will it affect other G7 members' decisions?
 China has got therefore important sea bases in the world ; this time Genova and Trieste, and Piraeus port in Greece since 2016, then in Sri Lanka and in Djibouti. Of course, Chinese artificial base in South China Sea is a famous one.
 Moreover, as for the Road, China is already connected by train to 49 cities of 15 European countries.

 In Monaco, President Xi made a great  success for Huawei Technologies ; Monaco accepted to introduce Huawei's 5G system. Monaco is a small country, but it was a big deal for China, as the United States and some other Western countries try to eliminate Huawei from the 5G international market.

 In France, President Xi and his wife were welcome as State guests. They arrived in Nice near Monaco and went up to Paris where Chancellor Merkel and EC President Juncker joined President Macron and President Xi. President Macron wanted to concert the foreign policy vis-à-vis China, among EU countries, but how far is it possible?

 Soon, on April 9, the EU-China summit will take place in Brussel. President Xi will get more confidence, before he may face President Trump in Florida, at the end of this month.



*「習近平総書記の訪欧」については、下記の番組にて、2019年3月25日に日本語でお話ししました。



2019年4月1日月曜日

新元号発表の前夜に靖國の桜を愛でる

 2019年3月31日、東郷元帥記念公園の満開の桜を見ながら、靖國神社にお参りに行った。




まるで、新年の初詣を思い出すかのように、暫く並ばなければ参拝できないほど、大勢の方が参拝にみえていた。若い人の中には、参拝の順番を待ちながら、「8月15日はもっとすごいよ。警官もいる。」と話している人もいた。老若男女、乳母車で赤ちゃんを連れて家族で、花見がてら参拝に来ている人もいた。


 今年は、靖國神社が明治天皇によって創建されてから丁度150年になる。国家のために命を捧げた人々を祀るために建てられた鎮魂の場所である。
 特に、第二次世界大戦(大東亜戦争、太平洋戦争)で、海外の様々な地にそれぞれ出兵していった戦友たちは、お互いに、命を国に捧げることを恐れずに、「靖國の桜の下で会おう。」と別れて行ったと言う。
 その桜がまた満開になった今日この日。平成が丁度30年を超え、1か月後には、今上陛下がご譲位され、皇太子殿下が後継者として天皇に即位される。それに伴う元号の改名は新たな時代を切り拓く。その新元号が、明日、4月1日に発表される。その前夜の靖國神社の参拝には、特別な意味を感じた。150年前の明治天皇の御心を、大正、昭和、平成とつないで来て、それは次の御代にも引き継がれるのだろう。私には、どうしても忘れられない一枚の写真がある。それは、昭和天皇が、戦後、米国の占領から日本がサンフランシスコ講和条約を結んで独立した1952年に撮影されたもので、昭和天皇が堂々と靖國神社をご親拝され、そこに居合わせた他の参拝者らに大きく帽子を振って嬉しそうに応えているお姿である。
 満開の桜と新元号の発表で始まる4月は、両陛下の御結婚60周年の奉祝祭や天皇ご譲位の安泰を願う会等が靖國神社で執り行われる予定で、その最後が、29日の昭和祭である。
 3月31日、靖國神社で出合った和歌は、平成6年に硫黄島で皇后陛下がお詠みになった御歌(みうた)であった。

慰霊地は 今安らかに 水をたたふ
    如何ばかり君ら 水を欲りけむ

 次の御代を引き継がれる皇太子殿下は、「水」のご研究者としても有名である。
 不思議と、幾多の神霊(みたま)が、この美しい桜とともに、日本国を守っていて下さる気がした。(合掌)