2019年4月1日月曜日

新元号発表の前夜に靖國の桜を愛でる

 2019年3月31日、東郷元帥記念公園の満開の桜を見ながら、靖國神社にお参りに行った。




まるで、新年の初詣を思い出すかのように、暫く並ばなければ参拝できないほど、大勢の方が参拝にみえていた。若い人の中には、参拝の順番を待ちながら、「8月15日はもっとすごいよ。警官もいる。」と話している人もいた。老若男女、乳母車で赤ちゃんを連れて家族で、花見がてら参拝に来ている人もいた。


 今年は、靖國神社が明治天皇によって創建されてから丁度150年になる。国家のために命を捧げた人々を祀るために建てられた鎮魂の場所である。
 特に、第二次世界大戦(大東亜戦争、太平洋戦争)で、海外の様々な地にそれぞれ出兵していった戦友たちは、お互いに、命を国に捧げることを恐れずに、「靖國の桜の下で会おう。」と別れて行ったと言う。
 その桜がまた満開になった今日この日。平成が丁度30年を超え、1か月後には、今上陛下がご譲位され、皇太子殿下が後継者として天皇に即位される。それに伴う元号の改名は新たな時代を切り拓く。その新元号が、明日、4月1日に発表される。その前夜の靖國神社の参拝には、特別な意味を感じた。150年前の明治天皇の御心を、大正、昭和、平成とつないで来て、それは次の御代にも引き継がれるのだろう。私には、どうしても忘れられない一枚の写真がある。それは、昭和天皇が、戦後、米国の占領から日本がサンフランシスコ講和条約を結んで独立した1952年に撮影されたもので、昭和天皇が堂々と靖國神社をご親拝され、そこに居合わせた他の参拝者らに大きく帽子を振って嬉しそうに応えているお姿である。
 満開の桜と新元号の発表で始まる4月は、両陛下の御結婚60周年の奉祝祭や天皇ご譲位の安泰を願う会等が靖國神社で執り行われる予定で、その最後が、29日の昭和祭である。
 3月31日、靖國神社で出合った和歌は、平成6年に硫黄島で皇后陛下がお詠みになった御歌(みうた)であった。

慰霊地は 今安らかに 水をたたふ
    如何ばかり君ら 水を欲りけむ

 次の御代を引き継がれる皇太子殿下は、「水」のご研究者としても有名である。
 不思議と、幾多の神霊(みたま)が、この美しい桜とともに、日本国を守っていて下さる気がした。(合掌)


 

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