2019年4月25日木曜日

宇宙と藤、そして譲位へ(平成最後の木曜日)

 2019年4月25日、平成最後の木曜日を迎えた。雨模様が晴れて蒸し暑くなった。
 お昼間、11年間一緒に仕事をしてきた同僚の門出を見送ることになった。太平洋を渡って米国に赴く。嬉しく喜ばしい出発のお祝いだが、何となく取り残されたような寂しさがある。でも、きっと一番喜んでいるのは、今は亡き元上司だろう。天から見守っている笑顔が想像できた。
 そんな彼との最後の会合で、宇宙のことを考えた。最近ブラックホールが人類史上初めて撮影されて話題になったが、天文学者によれば、ブラックホールは宇宙に1つではなく、たくさんあると考えられているそうだ。それはそうだろう。宇宙は果てしなく広い。そんな中の1つの惑星、地球に住む、小さな人間が考えること、知り得ることは、ほんの僅か、塵のようなもの。それにしても、GPS等々、今の人間社会は、宇宙技術に頼らざるをえない社会となっていて、覇権を狙う競争も激しくなっているようだ。やれやれ。
 お清めの気持ちで、官幣神社の1つである山王日枝神社に参拝に行った。藤棚が満開で素晴らしかった。藤棚の合間から、そっと空と宇宙を眺めてみた。
 山王日枝神社のご祭神は、お猿さん。「魔が去る」とか「勝る」とか、さるにかけて縁起を担ぐ。宇宙でも、魔が去って平和協力が勝ると良いな、と願掛けしてみた。
 日枝神社を後にしながら、門を見上げると、「日枝神社」と書かれた額の真下の菊の御紋がきらきらと輝いて見えた。
 美しい藤の花から、昨日拝見した「両陛下と文化交流」展の作品をイメージした。そうして歩いていると、ふっと気付いた。道路の両脇に掲げられた日の丸。日本の国旗が、皇居半蔵門に向かう通りに、既にはためいていた。ご譲位の準備が整いつつある。そんなお祝いムードをお天道様が教えてくれた。





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