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2021年6月9日水曜日

聖火、日本をつなぐ(山形)6月6日~7日

 3月25日に福島からスタートした聖火は、栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、三重、和歌山、奈良、大阪から四国の徳島、香川、高知、愛媛とまわり、九州の大分、宮崎、鹿児島から沖縄まで南下をした後、再び九州に戻り、熊本、長崎、佐賀、福岡を通って、本州の山口、島根、広島、岡山、鳥取、兵庫、京都、滋賀を経て、北陸の福井、石川、富山から、新潟、そして山形に引き継がれた。

 聖火ランナーの渡部留美子さんが作った歌詞「踏まれた草でもきっと花々が咲き乱れる」、とても勇気が出る素敵な詞だと感じた。何度でも噛みしめたい。また、渡部さんは、高齢者は様々な人生の苦労を乗り越えて今生きているのだから、そういう事が若い人達にも伝われば良い、と語った。

軽運動指導30年続ける聖火ランナー「アスリートはオリンピックで花を咲かせて」 山形県1日目 東京2020オリンピック聖火リレーデイリーレポート (olympics.com)

 聖火ランナーのお一人は、地元の商店街の方だった。「コロナの前から暗かったけど、オリンピックのような明るい事もないとねえ。」とおっしゃった。地方の商店街は、疲弊して活気のない所が多い。もっと地元の特徴を生かした地方活性化が出来ないか、官民協力も必要だろう。

けん玉道大切に日本一目指す14歳「オリンピックに関われて光栄」 山形県2日目 東京2020オリンピック聖火リレーデイリーレポート (olympics.com)

 けん玉も、「道」になると、礼を重んじ、武士道精神を継承しているようである。

E-ゲームも良いが、けん玉道を世界に広げるのもありだと思った。

 山形県では2日とも晴れ、皆が元気に公道を走って聖火をつないだ。1980年のモスクワ五輪を日本はボイコットしたが、その時ボクシングに内定していた選手が、41年ぶりにその時に履くはずだったシューズを履いて走ったのも感動したし、3年前から車椅子生活になった女性が「元気な姿を見せて前向きに生きて行ってほしい」と語ったのにも感動した。

 毎日聖火を追いかけているだけで、不思議な空気に包まれる。皆の気持ちが、魔法のように降ってくる。「聖なる火」の光は、ますます強く、大きくなって行く。そんな印象を受ける。

 山形県を筆者が訪れたのは、記憶にある限り、蔵王でのスキー学校を除けば、一度のみ。もう15年位前になるだろうか、宮城県から列車で山形県に入った。山寺でサクランボ狩りをして上山温泉で宿した。ちょうど今頃の季節だっただろうか。

 松尾芭蕉の句「閑けさや 岩にしみいる 蝉の声」や童謡♪山寺の和尚さんが、毬を蹴りたし毬はなし…♪の歌は、小さい時から知っていたが、それらが、山形県の立石寺のことだと意識したのは、ずっと後になってからだった。この山形の山奥深い所の文化が、実は日本の文化に直接に深く結び付いていたのである。

 そして、山寺には、「不滅の法灯」がある。1200年前に比叡山延暦時から分灯されたものである。今回、聖火は、この山寺も通過した模様である。「聖なる火」が、「不滅の法灯」と共にある時、その炎は、より力を増し、深く強く、私達を照らし、導いて下さるのだろう。

 


  

 

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