福島からスタートした聖火は、栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、三重、和歌山、奈良、大阪から四国の徳島、香川、高知、愛媛とまわり、九州の大分、宮崎、鹿児島から沖縄まで南下をした後、再び九州に戻り、熊本、長崎、佐賀、福岡と通って、本州まで北上し、山口、島根とと来て、広島から岡山に引き継がれた。
岡山も、コロナ感染の拡大を免れず、「緊急事態宣言」の中、公道は走らず、聖火トーチ・キスで聖火をつなぐ式典形式での聖火リレー開催となった。
それでも、一人ひとりに笑顔があった。感激で涙いっぱいの人、車椅子でももう少し走りたかったと言う人、2日前になくした親友に捧げた人、それぞれが前向きの姿勢を見せている。下記リンクで直接ご覧頂けるが、バルーン・アーティストの野村昌子さんは、「感謝と夢とエールを」伝えるため聖火トーチを握った。この「感謝」という言葉は、全国各地の多くの聖火ランナーが語っている。拙著『オリンピックと日本人の心』でも、「おわりに」のタイトルは、「オリンピックと感謝の心」である。そして、「夢がなければ何事も始まらない。」筆者の好きな言葉である。
野村さんは、保育園の子供たちに夢をつなげたい、と語った。将来を担う子供たち、たとえ小さくてあまり記憶に残らないかもしれないけれど、潜在意識には残り、大きくなって写真等を見て改めて感激するかもしれない。何かの勇気、希望になるかもしれない。そして、頑張っている人達、一生懸命生きている人達には、声援、エールを送ろう。アスリートでも、そうでない人でも。
世界で活躍するバルーンアート作家「こんな時だからこそ前向きに」 岡山県 東京2020オリンピック聖火リレーデイリーレポート (olympics.com)
岡山県出身の高橋大輔選手。彼の偉業は、日本のオリンピックの歴史上、讃えることを忘れ得ない。男子フィギア選手で初のメダリスト(2010年バンクーバー冬季五輪で銅)。2018年の平昌五輪では羽生結弦選手、宇野昌磨選手が金、銀を獲得したが、男子フィギアを引っ張ってきた存在であったことは否めない。「初メダル」の歴史は消えることはない。
そんな高橋大輔選手が、地元で感謝しながら聖火セレモニーに参加。オリンピックへの思いは、人一倍重い。上記リンクの岡山城で行われた1日目の動画をクリックすると、彼の言葉も聞ける。
筆者は、岡山をきちんと訪ねたことがまだない。いつも素通りか駅を降りたくらいである。倉敷には一度行ってみたいと思うし、瀬戸内海の「鬼が島」等にも興味がある。駅にある「桃太郎」像、この「桃太郎」の勇敢な昔話を絵本で読んだことのない日本人の子供はいないくらい、有名で楽しいお話と歌である。♪桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけた吉備だんご、一つ私に下さいな。♪ 山に芝刈りに行くおじいさんと、川に洗濯に行くおばあさんに育てられた桃太郎が、猿、キジ、犬を連れて「鬼」を退治に行く。悪者を退治して得た財宝は、おじいさん、おばあさんへの感謝と地元に還元する。今でいうヒーロー物語である。昔から、桃の葉エキス等は身体に良い、毒消しの効果があると聞いた。
コロナを収束させてくれるスーパー・ヒーロ―はどこにいるだろうか。
21世紀の桃太郎を期待したいものである。
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