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2019年2月19日火曜日

番町屋敷にツイン・タワーが建つ?!

本日2月18日、初めて「番町の街並みを守る会」の勉強会に参加した。
同会のホーム・ページを見ると、発足の経緯として、以下のことが書かれている。

~番町の住環境、教育環境を守るために~


番町は江戸時代では武家地であり、近代では多くの文人が居を構えた地です。
今でこそオフィスビルと住居が共存する地域ですが、創立100年を越す学校が7校もある文教地区であります。

交通の便が良く、ほどよく賑わい、それでいて閑静なこの町は東京千代田のオアシスとも言えます。



ところが2018年5月、高さ制限60mの地区計画を変更し日本テレビ通り沿道にその2.5倍の150mの超高層ビルが建てられるようにする話が進められていることを知り驚きました。
この地域の住民の多くはこの計画について知りませんでした。日本テレビ通り沿道に超高層ビルが建ったら、
その周辺の住宅や学校はどんな影響を受けるのでしょうか?

脆弱な交通インフラへの懸念もあります。 現在でさえ、通学通勤時のJRやメトロ駅の混雑はひどくほとんどパンク状態です。

日テレ通りの渋滞も免れないでしょう。交通インフラの問題は住民だけでなく文教地区である番町の学校に通学してくる子どもたちにも多大な影響を与えかねません。



驚き、心配になった住民や学校の保護者、卒業生などが急遽集まり、「番町の町並みを守る会」を発足し、何故このような計画が起こったのか、これからどうなるのか、どうすべきなのか、勉強会を開催することにしました。

皆さまと自分の住む町について学び、語り、そして皆さまの意見や気持ちを少しでも行政に届けたいと思っています。



「番町の町並みを守る会 発起人より」

日テレが、日本で一番高い住宅地と言われる番町地区の土地を次々と買い上げ、現在、旧日テレの市ヶ谷寄りに、広大な土地が用意されている。その土地に、既存の制限を緩和して、超高層ビルが建つという計画を、昨秋ごろ聞いた。それに住民たちが反対して立ち上がったわけである。そう思って、第8回目となる勉強会に参加してみた。会場が満席になるほど人が集まっていた。
参加して話を聞いているうちに、あることに気付いて、びっくり仰天した。何と、超高層ビルが建つのは、四番町の広い敷地ではなく、旧日テレビルの取り壊しの跡地に建てるということだった。えっ・こんな狭い所に超高層ビル?何のため?日テレに元お勤めだった方の話では、テレビでは稼げなくなっているため、その穴埋めに不動産業をするということらしい。六本木のテレ朝や赤坂のTBSがそうして成功しているそうだ。
もし、規制が緩和されて、旧日テレの二番町に高層ビルが建てば、きっと四番町の広大な土地にも高層ビルが建つのだろう。武家屋敷の歴史を持ち、多くの学校が点在する、閑静な住宅地にツイン・タワー?考えられない現実が計画されている?!
2011年3月11日、四番町にある文部省傘下のJSTという機構が有す「サイエンス・プラザ」と呼ばれる広場は、ヘルメットや避難袋を抱えた人で溢れた。もし、100メートル以上の高層ビル(それも大きいものが複数?)が出来たら、その中で働いたり住んだりしている人が溢れたら、どうなるのだろう。まして、麹町駅という一路線のみの小さな駅の上に超高層ビル?災害時を想像しただけで恐ろしくなる。ニューヨークのWTCビルが地下鉄の上にあったことも想起させる(筆者は2001年「9・11」の前年に同場所にいた。)
本年は、ローマ法王が日本を訪問される。番町地区には、ローマ法王庁の大使館がある。またミッション系の学校が複数ある。そのせいだろうか。日曜日のミサの時間になると、この辺り一帯に、イグナチオ教会の鐘の音が響く。もし、超高層ビルが建ってしまったら、もしかしたら、その響きを遮ってしまわないだろうか。街の景観、環境とともに、聖なる音を消してしまわないかも気になるところである。


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