2019年9月13日金曜日

上皇后陛下と福島

 上皇后陛下は、2019年9月8日、乳がんの摘出手術をお受けになられ、2日後の9月10日、無事、東大病院をご退院された。順調なご快復と末長いご健康をお祈り申し上げたい。
 上皇后陛下というと、昨年、福島を訪れた際に聞いたエピソードを想い出す。
 私が、福島県郡山市を訪問したのは6月末だったが、丁度、その前、6月9日から、当時の天皇皇后両陛下(現・上皇上皇后両陛下)が、福島県を行幸啓された。
 以下のサイトで、両陛下が郡山駅にご到着され、沿道の市民らから大歓迎をお受けになっていらっしゃる様子が見ることができる。
 https://www.youtube.com/watch?v=R3pI-eQOEs8
 天皇皇后両陛下としては、最後となる被災地ご訪問。その時の以下の記事で、2011年3月11日以来、いかに両陛下が原発の被災地にお心を寄せられていらしたかがわかる。
https://www.youtube.com/watch?v=CNTvku_1ufg
https://www.asahi.com/articles/ASL644CYFL64UTIL022.html
 さて、私が現地で聞いたエピソートとは、上皇后陛下のことである。全国植樹祭にご臨席された両陛下。その日は、あいにく雨で、寒い日だった。お疲れもあり、
当時の皇后陛下は発熱された。しかし、翌朝、ご体調がよくなられると、予定通り、全行程を天皇陛下とともにこなされたと言う。頭が下がる思いである。
 上皇后陛下が皇室に入られてからの歩みは並大抵なことではなかったと想像する。が、
陛下は、常にご自身よりも他の方のことを気遣われる。だから、
天皇陛下に何か物が投げられた時にとっさに手をお出しになり防ごうとされたり、
天皇陛下に直接手紙を渡そうとした人がいた時も何気ない合図をされたりした。
 上皇后陛下の御存在で、どれほどの方が癒されたか。有難きことである。
 上皇后陛下が順調にご快復され、皇室のますますのご繁栄をお祈り申し上げる。

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