2018年9月4日火曜日

マケイン上院議員が残したもの

2018年9月3日の日本文化チャンネル桜「フロント・ジャパン桜」での私のコメントまとめ:






1 9月1日は防災の日であると同時に、子供達の命、将来を考える日でもある。
統計的に、この日の生徒達の自殺が多いと言う。ショックである。

参考:http://news.livedoor.com/article/image_detail/15236501/?img_id=18631112



2 トルコの通貨危機は世界に波及するか?
 経済学者の中でも意見は割れている(8月19日付ワシントン・ポスト紙のロバート・サミュエルソンの記事)。トルコのGDP等から、たとえデフォルトしても、アルゼンチンのように、その負の連鎖は限定的という楽観論。一方、トルコのリラの下落が、ユーロ危機を呼び、世界に波及しかねないとの悲観論。いずれにしても、トルコはIMFの支援を必要としているというのが経済学者のコンセンサス。でも、エルドアン大統領は受け入れない。



3 この週末、米国では、マケイン上院議員の葬儀が行われた。メディアでは、トランプ大統領が参列せず、ブッシュ及びオバマ、両元大統領が弔辞を述べたことが報道された。
マケイン議員は、下院5年、上院30年の議員生活を送り、最期まで現役議員だった。海軍兵学校卒の航空士官で、ベトナム戦争に従軍。乗っていた飛行機が撃墜され捕虜となり、5年間を捕虜収容所で過ごす。最初の2年間には拷問も受けたと言う。2008年に共和党の大統領候補として、オバマ氏と争い、敗北した。ベトナム戦争の1970年代に反戦活動をしていたオバマ元大統領とは対照的な人生だった。祖父も父も海軍大将で、それそれ第二次世界大戦では、空母の戦略家と潜水艦乗りで参戦。ベトナム戦争には父とマケイン氏が共に従軍。マケイン上院議員の長男も海軍兵学校卒で、次男は海兵隊でイラクにも行っている。La Noblesse Obligeを実践している家系である。また、養女として、バングラデシュのマザー・テレサ孤児院から女の子を引き取っている。
マケイン上院議員と日本との関係だが、今年の春、マケインは日本から旭日大綬章を受けている。横須賀の米軍基地には、ジョン・マケインの名を掲げたイージス駆逐艦がある。マケインは、かつて、「厳しい試練の経験こそ、強い力の源泉である。」と述べている。

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