そこに現れたのは、日本ソフトボール協会の徳田寛会長、宇津木妙子副会長、そして来年、オリンピックで日本代表として戦う選手たち。選手たちは、目の前で、キャッチ・ボールのデモンストレーションをして下さった。速い。きれい。格好いい。そして、キャッチする時の心地良い音。感激!
2008年の北京五輪で日本が金メダルを取ってから暫く五輪競技に選ばれなかったソフトボール。来年の東京五輪で、12年ぶりに復活。是非、一戦一戦を大事にして、金メダルをとって君が代を聞かせてほしい。
来年2020年3月、聖火リレーは、福島からスタートする。そして、東京オリンピックの開会式は、7月24日の夜に行われる。その開会式より前に、最初の競技として開催されるのが、ソフトボール。それも福島あづま球場で。
福島は、2011年の東日本大震災の最大の被災地の一つ。特に、福島第一原子力発電所があることから、見えない放射能の被害で、いまだに戻れない地域がある。そして、関係なう所でも、福島というだけで風評被害で物が売れない。そんな福島の復興を支援しているのが、実はソフトボールの選手や関係者。それだけではない。スポーツそのものが、人々を健康にさせ、勇気、夢を与えることができる。
拙著『オリンピックと日本人の心』の中でも、私は、「復興とオリンピック」について書き、福島のことにも触れた。また。「皇室とオリンピック」という章を設け、皇室の方々がいかにスポーツに親しんでいらっしゃるかについても記述した。
11日の会では、徳田会長が、ソフトボールは、かつては誰でも楽しんだ、
皇后陛下もされていました、と述べ、かつて皇后陛下が若き頃、ソフトボール部でプレイされていたお姿を想い出した。皇后陛下は、日本でも、米国でもソフトボールを楽しまれた。
来年、東京オリンピックの開会宣言を、
今上陛下がなさる。それなら、ソフトボールの始球式、プレイボールを
皇后陛下がなされては・・・・・・。そんなアイデアが、宇津木監督の「プレイボール」の乾杯の音頭を思い出しながら、浮かんだ。