今日は、中秋の名月、十五夜でした。
月を見て、思い出すのが、高校生の時、フランスの老婦人から聞いたお話です。
「かつて夫(おじいさん)が戦争に行っている時、ああ、同じ月を見ているのだなあ、と思いながら、帰りを待ちました。」と、歩いて夜の月を眺めながら、私にフランスのおばあさんが語ってくれました。
「天の原、ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」(阿倍仲麻呂)
奈良の風景を思い浮かべる、百人一首のこの歌も好きです。
♪うさぎ、うさぎ、何見てはねる、十五夜お月さん、見て、はー(ああ)ねる♪
あれ、うさぎさんは、月の中にいるのでは?
十五夜に欠かせないのが、お月見団子とすすき。
東京にいると、ススキはなかなか手に入りませんが、今頃、箱根の仙石原あたり、もうすでに寒くて、すすきの原が秋らしく、風にそよいでいるのかも。
お月見団子はこの季節だけだけれど、お月見うどんなどは、一年中ありますね。
そうそう、三笠山と言えば、どらやきも美味しいです。
やっぱり、食いしん坊の私にとって、秋は、味覚、食欲の秋です。
今日は、初物の栗を茹でて、頂きました。
秋の収穫に感謝です。